狭隅角(きょうぐうかく)、閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)、急性緑内障のレーザー治療

狭隅角(きょうぐうかく)、閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)、急性緑内障のレーザー治療は即日施行可能です。

横浜相鉄ビル眼科医院トップページへ


狭隅角(きょうぐうかく)、閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)、急性緑内障とは・・・・

まず、隅角とは、角膜と虹彩で挟まれた部分のことです。黒目の端っこの部分の内部にあたります。もちろん、黒目全周にあります。隅角には眼内の水(房水)の出口(繊維柱帯)があるので、とっても重要な部分です。ここの広さ(すなわち、角膜と虹彩で挟まれた角度)には個人差があります。

特に遠視気味の女性の場合、非常に狭い場合があります(狭隅角)。

この隅角は年齢とともにさらに狭くなってきます。、一部でも完全に閉じちゃうと、房水の出口が減って、眼圧が上昇します。これにより、視神経が眼圧で圧迫されて、いたんでしまいます(閉塞隅角緑内障)。

それでもほんのちょっとでもあいてる部分があるとまだ良いのですが、全部閉じるともう大変なことになります。通常10台の眼圧が40とか50とかになり、一晩中頭痛でのた打ち回ってほぼ失明ということになります(急性緑内障)。

治療の原理は・・・・

急性緑内障になったらもう手遅れです。そうなる前にレーザー光線で虹彩の一部に穴を開けておくことにより、狭隅角が閉塞隅角緑内障や急性緑内障に発展することを回避できます。

頭の良いみなさんは「レーザーで穴をあけても隅角はひろくならんのとちゃうか?」とお気づきになったのではないでしょうか。そのとおりです。

たとえ隅角は狭くても、自分で勝手に閉じちゃうことはありません。しかし、房水は目の後ろのほうで生産されて前に来て隅角にある繊維柱帯から出て行きますので、常時虹彩を前に押す力として働いています。ゆえに、隅角が狭い場合、この力でとどめをさされて閉じちゃうわけです。なので、虹彩に穴を開けておくと、そこをバイパスにして房水が通って虹彩を前に押さないので、狭いながらも、よほどの場合を除いて一生隅角が閉じないわけです。

お風呂の栓(繊維柱帯)を抜くと水(房水)が出て行きますよね。そこにタオル(虹彩)を近づける(狭隅角)と、あるところまでは何も起こりませんが、突然びたっと吸い込まれて排水溝が閉じちゃいますよね(閉塞隅角緑内障、急性緑内障)。タオルに穴を開けておく(レーザー治療)とどうでしょうか。さすがにお風呂ではそれなりにタオルは吸い込まれるでしょうが、目の中の水程度の水圧では、タオルはまったく吸い込まれないわけです。これを応用しています。

実際の治療は・・・・

レーザーによる虹彩光凝固という名前がついています。

この手技には、ものすごく大事なポイントがあります。穴あけをもたもたやってると、房水の温度が上昇したり、変なところにレーザーがあたったりで、目がいたんで、へたをすると将来角膜がつぶれてしまうのです。なので、温度上昇を起こさないように、狙ったところに正確にレーザーを打ち込んでいくテクニックが大切です。

まず、角膜内皮細胞の測定をして、角膜の強さを測定します。これをちゃんと測定することは必須です。これに合格すると、レーザーです。

レーザーには2種類あり、熱を与えるレーザー(通常のレーザー)と、衝撃を与えるレーザー(ヤグレーザー)です。

最初は、通常のレーザーでどんどん焼いて穴を開けていきます。

しかし、穴があくまで焼くというのはたいへん効率が悪い(炎で肉を焼いて穴を開けるには、どれだけ焼かないといけないか、考えて見てください)。

なので、ある程度焼いて固くなったところで、、ヤグレーザーで、焼けた壁をいっきに崩してしまいます。

このプロセスを効率よくやるのがこだわりのノウハウですね。もちろん、どちらのレーザーも高額ですが、ちゃんと揃えてあるところも大事なポイントです。

mail: otaka@isao.com

横浜相鉄ビル眼科医院トップページへ