網膜血管瘤(網膜動脈瘤)(もうまくけっかんりゅう(もうまくどうみゃくりゅう))のレーザー治療

網膜の動脈に血管のこぶ、すなわち網膜血管瘤というものができることがあります。血管の壁が血圧におされて、こぶ状に膨らんだ状態です。そのこぶは壁の構造が弱いので、血管内の液体成分(血漿、けっしょうと読みます)がしみだしてきて、網膜に沈着して、視力低下を引き起こすことがあります。これはレーザーで治療します。こぶに的確に効率よくレーザーを打ち込むことがポイントです。

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下の写真をご覧下さい。

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白内障がある患者さんですので、やや写真がピンボケぎみに写っていることをお許し下さい。

左の写真はレーザー治療直後です。矢印の部分にある黄色いしみが、血管内の血漿成分といって、液体成分が染み出したものです。これが網膜に完全に沈着すると視力低下を起こします。

黄色いしみの真ん中にはしみがありません。ここが血管瘤のあるところです。ここに正確にレーザーを打ち込みます。

右の写真はレーザー治療後3ヶ月の写真です。しみがかなり消えているのがおわかりいただけると思います。この間、治療は何もしていません。的確なレーザー治療をうけると、ゆっくりゆっくりとしみが吸収されていきます。

上の写真の患者さんのようにポイントが網膜の中心部に近い場合は、細心の注意が必要です。医師が手ブレをおこさないこと、患者さんにリラックスしてもらって一瞬で決めること、などのテクニックを駆使しています。

mail: otaka@isao.com

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